令和5年度 福井県の通訳案内士育成研修

北陸国際観光テーマ地区福井県地区推進協議会の通訳案内士育成研修に参加させていただきました。FTGAからは5名参加させていただきました。今年度のテーマは、「嶺南」です。

御食国若狭おばま食文化館レインボーライン山頂公園敦賀ムゼウム敦賀赤レンガ倉庫に行きました。
外国人観光客が通訳案内士に求められるおもてなし手法や着眼点について豊富な実績のある通訳案内士の先生から学ばせていただきました。

御食国若狭おばま食文化館では、まず、若狭塗箸の研ぎの体験をしました。
下地につけた「卵殻」「アワビ貝」が鮮やかな模様はこうして浮かびあがってくるだなぁと実感しました。
その後、1Fのミュージアムで食文化館の展示について学芸員の説明を受け、いままで知らなかった知識を教えていただきました。
食文化館の後のランチは、海を見ながらの、海の幸ですね。おいしい。

その後、レインボーライン山頂公園へ。
今日は雪が降る寒いお天気でしたが、バスが山頂公園に到着するとき、つかの間、青空になって。ラッキーです。

敦賀ムゼウムでは、杉原千畝の「命のビザ」ですね。
行程の時間の関係でゆっくりできなかったのですが、今回は地元ガイドさんから「命のビザ」を引き継いだ3人の日本人に焦点をあて説明を頂きました。
ウラジオストクで外務省に抗議し、千畝の発行した「命のビザ」を守り、敦賀港へユダヤ難民を出航させた
根井三郎
日独伊三国同盟下、神戸で自らの命をかけ、ユダヤ難民の行き先が決まるまでビザ延長を訴え続け命を守った
小辻節三
三人目は、まさかの「松岡洋右」外務大臣。
杉原千畝に対してビザ発給条件を守るよう再三訓命し、同時にヒトラーのドイツとの同盟の立役者である張本人。
大臣としてではなく、友として「小辻節三」の行動を支えるという別の顔を知った。

最後は、赤レンガ倉庫のジオラマ館で、映像を2本。ムゼウムを見てから、これを見ると感じるものも違ってくる。

車中では、ベテランの通訳案内士の講師の方から、行きの車中や帰りの車中でどんな感じで話を広げていくか、その手法を学ばせていただきました。
いろいろ知っているとつい話したくなりがちであるが、話したい話と聞きたい話は違うと。
お客様の反応を見ながら、決して自己満足の案内・説明にならないよう、通訳案内士は質の高いサービスを提供するプロフェッショナルでなければならない。
こんなにベテランの人が、謙虚にまだまだ勉強しようとしているところが素晴らしいと思いました。

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