東尋坊は、輝石安山岩という火山岩に、柱が林立するように割れ目の入った「柱状節理」が約1キロメートルに
渡って続く断崖絶壁である。福井県坂井市三国町にある。
約1200~1300万年前の中新世の火山活動によって現れたものとされる。
国の天然記念物・名勝に指定されているほか、日本の地質100選にも選ばれている。
日本海に沈む夕陽を眺める場所としても人気があり、この景観を生かしたイベントも行われている。
東尋坊を発着し、雄島との間をめぐる観光遊覧船が運行されていて、様々な岩を下から見上げることができる。
東尋坊の名前の由来は、12世紀に現在の勝山市にある平泉寺の「東尋坊(当仁坊)」という僧が悪さを尽くした挙げ句、
この岩場から突き落とされ、それ以来雷や暴風雨が続いたという伝説によるものである。
近くには、1959年開館の歴史のある越前松島水族館があり、福井の海を知ることができる。